緩和ケアPalliative care

緩和ケアとは

緩和ケア

がん患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアです。
WHO(世界保健機関)の緩和ケアの定義(2002年)は以下のとおりです。
緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、 痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、 苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。

「医療用麻薬」の誤解

緩和ケアでは、痛みを取り除くことを第一に考えています。WHO(世界保健機関)は、「痛みに対応しない医師は倫理的に許されない」と述べています。痛みは、取り除くことができる症状であり、そのための緩和ケアを受ける権利は、誰にでもあるのです。痛みのコントロールでは、しばしば「医療用麻薬」が使われます。医療用麻薬は、がんの痛みにとても有効な薬です。使う量に上限がないので、痛みが強くなれば、それにあわせて薬を増やすことができます。しかし、麻薬中毒のイメージから、医療用麻薬を敬遠され、痛みを我慢して過ごしている方も少なくありません。医療用麻薬は、痛みがある状態で使用すると、中毒にならないことがわかっています。副作用に対しても、さまざまな薬や対処法が開発され、十分に対応できるようになっています。また、医療用麻薬の種類も増えたことから、一人ひとりの痛みに応じた薬を使用できるようになっています。
(緩和ケア普及啓発活動 緩和ケア.netより)

痛み以外のさまざまな症状

  • 倦怠感
  • 呼吸困難
  • 口内炎・口腔内の乾燥
  • 味覚異常
  • 嘔気・嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 食欲不振・体重減少
  • リンパ浮腫
  • 出血
  • 貧血
  • しびれ
  • 脱毛

痛み及びそのほかの症状に対して

西洋医学のお薬(医療用麻薬も含めて)を基本的に使用していきます。西洋医学で不十分な部分は東洋医学(漢方)で補っていきます。がん治療では、全国的にこの流れになってきています。

当クリニックの園部院長が分担執筆しています。

がん漢方

当院でがんの補完代替療法で、がんの治療を行いながら、緩和ケアを受けることができますが、同日に行うことはできません。
がんの補完代替療法は自費診療で、緩和ケアは保険診療になります。同日に自費診療と保険診療を行う混合診療は日本では認められていません。