がんの補完代替療法Complementary alternative therapy

がんの補完代替療法

補完代替療法とは、がんの標準治療(外科手術、薬物療法〔抗がん剤治療〕、放射線治療)を補ったり、その代わりに行う医療のことです。日本での調査研究では、がん患者さまの45%が何らかの補完代替療法を利用しており、その内訳は、サプリメント・健康食品が最多の95%であったと報告されております(2005年、厚生労働省研究班)。

当クリニックでは、『絶対効く治療法はないが、絶対効かない治療法もない」という考え方のもと、がんに対して少しでも効果が期待できる治療法をすすめていきます。
当クリニックで行うがんの補完代替療法は全て自由診療になります。費用が高額になる場合もあります。効果と費用を患者さま、ご家族と相談の上、治療法を決定していきます。

当クリニックは、がんに対しては、標準治療【外科手術、化学療法(抗がん剤治療、放射線治療)】をすすめています。がんの標準治療が困難になった方、現在がんの標準治療を行っているが並行して補完代替療法を行いたい方のみが、当クリニックでの治療の対象となります(がんの標準治療を行っている方は、がんの標準治療を行っている主治医の先生の許可が必要となります)。がんの標準治療を拒否された方は当院でのがんの補完代替療法はお引け受けすることができません。

当クリニックでは、がんに対して、抗がんサプリメントのカイジ・フアイア、丸山ワクチン、栄養療法をすすめています。これらを単独で治療する場合もあれば、組み合わせで治療する場合もあります。
電話でのがんの補完代替療法の問い合わせはお止め下さい。最近、そのような方が多く、時間を要し、他の患者さんにご迷惑をお掛けしております。
ご自分やご家族にことが心配で、いろいろお聞きしたいのはわかりますが、正規に予約をとって受診している患者さんにご迷惑をかけていいわけではありません。お聞きしたことがあるならば、正規のルートの外来を予約してお聞き下さい。

初診の際、治療法を決定。その後は1週~2週に1回の頻度で再診を行います。

カイジ(槐耳):抗がんサプリメント(抗がん生薬)Kaiji: Anticancer Supplement

カイジ顆粒

カイジ顆粒は、1980年代初頭から中国で研究が開始され、1992年に、中国国家衛生部より、『国家第一類抗がん生薬』と認定されました。現在、中国の病院では、がん患者さまに広く使われています。カイジは老齢の槐(エンジュ)の木にのみ寄生する大変貴重なキノコ=カイ栓菌です。

カイジ顆粒の基礎データ

  • がん細胞のアポトーシス(自死):がん細胞のアポトーシスを誘導
  • 腫瘍抑制作用:実験腫瘍マウスで、腫瘍の抑制効果
  • 細胞免疫賦活作用:マクロファージ(生体内の異物をたべてしまう細胞)、とNK細胞(リンパ球の一種で直接がん細胞を殺す細胞)を活性化
  • サイトカイン(生理活性物質)の誘導作用:免疫を高めるインターロイキン2などの産生を刺激
  • 血管新生抑制作用:がん細胞による新生血管産生の抑制

カイジ顆粒の適応

すべてのがん、すべての病期が対象となります。予防にも効果が期待できます。

カイジ顆粒の費用

  • がん治療では約60,000円/月、予防では約16,000円/月です。
  • 初診料(10,000円)、再診料(5,000円)は別途かかります(税込みです)。

福岡県での取り扱いは、当クリニックがはじめてとなります。

丸山ワクチンMaruyama Vaccines

丸山ワクチンとは

丸山ワクチンは1944年、丸山千里博士によって皮膚結核の治療薬として誕生しました。皮膚結核に効果は認めましたが、ハンセン病の症状に対しても効果を認めたとのことです。丸山博士は皮膚結核やハンセン病の患者の方には、がん患者が少ないという共通点を見つけました。丸山ワクチンを実際のがん治療に用いたところ、がんが縮小する方や、がんと共存して長年過ごされる方が出てきたとのことです。丸山博士は、がんを体から排除する治療法ではなく、がんと共存したまま生きる方法もあると考え、丸山ワクチンによるがん治療が始めました。

現在、免疫療法を行う病院はたくさんありますが、丸山ワクチンは日本における免疫療法の元祖なのです。

丸山ワクチンの特徴

  • 01副作用がほとんどない。
  • 02延命効果がみられる。
  • 03がんの症状緩和が図れる。
  • 04免疫力を高める。→がんを縮小もしくは自滅に導くこともある。
  • 05がんを封じこむ。→がんの増殖、転移を阻止。がんと共存。

丸山ワクチンは有償治験薬

1981年厚生省(当時)は、丸山ワクチンを費用を患者さまに負担して協力していただく治験薬=有償治験薬と認めました(治験薬は本来無償で提供されます)。

丸山ワクチンの治療を受けるまでの流れ

STEP01

丸山ワクチンは治験薬ですので、当クリニックの医師は治験担当医師となります。当クリニックに来院されるまでの経過を、それまでの主治医の先生に記載していただいて当クリニックの医師にお渡しください。当クリニックの医師が、治験承諾書(丸山ワクチンによる治験を引き受けるという治験担当医師の承諾書)と丸山ワクチン治験登録書(現在までの治療経過をまとめた書類)を記載致します。

STEP02

上記の書類を持参して、ご本人、ご家族か身内の方が、日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設を来院。手続き、説明後、丸山ワクチン1クール分(20本、40日分)が渡されます。有償治験の費用は、1クールにつき9,000円(消費税別)
となっております。これは薬剤のみの費用です。

STEP03

第2回目以後の申込時には、毎回、当クリニック治験担当医師が記入した丸山ワクチン臨床成績経過書(丸山ワクチン使用中の病状経過書)の提出が必須となります。来院の場合は日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設当方の医師が面談。手続きをしていれば郵送もして貰えます。

丸山ワクチンの定期接種

丸山ワクチンは注射液で、濃度の高い(濃い)A液と、濃度の低い(薄い)B液との2種類があります。これを1日おきに、A、休、B、休、A、休、B・・・・という順で皮下に注射していきます。当クリニックでは週3回(月・水・金グループと火・木・土グループ)注射します。

丸山ワクチンの適応

免疫療法であるので、がんの部位・種類を問わず対象となります。がんがわかってから、いつからでも開始できます。

丸山ワクチンを行う際の費用(薬剤を除いて)
書類作成代 1回につき5,000円
注射手技代 1回につき2,000円

初診料(10,000円)、再診料(5,000円)は別途かかります(税込みです)。

丸山ワクチンご希望の方は、外来を予約して下さい。
その際今まで通院していた『病院からの紹介状』を必ず、ご持参ください。
丸山ワクチンを打たれる方が、当院に週3回来院する必要があります。
当院の丸山ワクチンの対象の方は、化学療法(抗がん剤治療)・放射線療法などの標準治療中の方、もしくは標準治療が困難になった方のみです。標準治療を自ら拒否された方は当院での丸山ワクチン接種はできませんので、ご了承下さい。外来受診してから、当院で引き受けるか検討させて頂きます。引き受けない場合の理由はご説明致しませんので、ご了承下さい。

フアイアHuaier

抗がんエビデンスを獲得した生薬