丸山ワクチンは1944年、丸山千里博士によって皮膚結核の治療薬として誕生しました。皮膚結核に効果は認めましたが、ハンセン病の症状に対しても効果を認めたとのことです。丸山博士は皮膚結核やハンセン病の患者の方には、がん患者が少ないという共通点を見つけました。丸山ワクチンを実際のがん治療に用いたところ、がんが縮小する方や、がんと共存して長年過ごされる方が出てきたとのことです。丸山博士は、がんを体から排除する治療法ではなく、がんと共存したまま生きる方法もあると考え、丸山ワクチンによるがん治療が始めました。
1981年厚生省(当時)は、丸山ワクチンを費用を患者さまに負担して協力していただく治験薬=有償治験薬と認めました(治験薬は本来無償で提供されます)。
丸山ワクチンは治験薬ですので、当クリニックの医師は治験担当医となります。当クリニックの医師は主治医になることはできません。当クリニックに来院されるまでの経過を、それまでの主治医の先生に記載していただいて当クリニックの医師にお渡し下さい。
上記の書類を持参して、ご本人、ご家族か身内の方が、日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設を来院。手続き、説明後、丸山ワクチン1クール分(20本、40日分)が渡されます。有償治験の費用は、1クールにつき9,000円(消費税別)
となっております。これは薬剤のみの費用です。
第2回目以後の申込時には、毎回、当クリニック治験担当医師が記入した丸山ワクチン臨床成績経過書(丸山ワクチン使用中の病状経過書)の提出が必須となります。来院の場合は日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設当方の医師が面談。手続きをしていれば郵送もして貰えます。
丸山ワクチンは注射液で、濃度の高い(濃い)A液と、濃度の低い(薄い)B液との2種類があります。これを1日おきに、A、休、B、休、A、休、B・・・・という順で皮下に注射していきます。当クリニックでは週3回(月・水・金グループと火・木・土グループ)注射します。
免疫療法であるので、がんの部位・種類を問わず対象となります。がんがわかってから、いつからでも開始できます。
書類作成代 | 1回につき5,500円(税込み) |
---|---|
再診料+注射手技料 | 1回につき1,650円(税込み) |
初診料(11,000円)は別途かかります(税込みです)。
相談料:11,000円(税込み)
外来通院困難な方は、別途、ご相談下さい。
丸山ワクチンご希望の方は、外来を予約して下さい。
その際今まで通院していた『病院からの紹介状』を必ず、ご持参ください。
丸山ワクチンを打たれる方が、当院に週3回来院する必要があります。
当院の丸山ワクチンの対象の方は、化学療法(抗がん剤治療)・放射線療法などの標準治療中の方、もしくは標準治療が困難になった方のみです。標準治療を自ら拒否された方は当院での丸山ワクチン接種はできませんので、ご了承下さい。外来受診してから、当院で引き受けるか検討させて頂きます。引き受けない場合の理由はご説明致しませんので、ご了承下さい。